2月5日『戦術的に解決することのよしあし』17

今日スタッフから、サイドバックが相手のプレスにハマって選択肢が無くなりボールを失うのを色んな試合で見るけどノザワナではどうしていくか?

という内容を共有してもらった。

昔はスペインの戦術的なサッカーの虜になっていたため、もっぱら戦術的に解決する方法をみんなで議論するのが好きだった。

ノザワナで1番最初にスペイン遠征に行った時に(今の高校1.2年生)、レバンテ(リーガエスパニョーラの下部組織)と15分5本の試合をさせてもらった。

(動画は対バルセロナ戦の時の)

その時に1本目はこちらの守備が上手くハマり0-0でこちらが優勢に試合を運べた。だけど、2本目になった瞬間から理解できないポジションチェンジを相手が戦術的に行ってきて、こちらが1本目と同じ様に守ると必ず空いてるスペースか数的不利がてわきてしまい、スペースか人をどちらも守れないような戦術的に対応の難しい攻め方をされた。

こちらもマークを受け渡して対応すると、マークを受け渡す瞬間、マークがズレたところから攻めてくるようになり、あれだけ上手くハマっていた守備が2本目から簡単にペナルティエリア付近まで運ばれてしまうようになった。次の日、レバンテが戦術講座を開催してくれて、前の日に一体何が起こっていたのか試合の動画を切り取って細かく解説してくれた。

そういったことをたくさんスペインでは経験する、、戦術的に優れてるのがスペインの印象。

バルサみたいにボールポゼッションサッカーがスペインの印象だと思ってる人も多いかと思うけど、実際にはバルサやレアルなどの強豪相手に、一街クラブがどうやって勝つか?の守備の戦術もかなりマニアックでレベルが高い。

攻撃も先程説明した通り、理解し難いポジションチェンジを意図的に全員が理解して行い、それによって相手がどう対応したかを見極めて判断を変えてくる。

かなり戦術的な(攻撃的にも守備的にも)サッカーがスペインの印象。バルサの様な美しいポジションサッカーは、相手より個のレベルが勝っている時にのみ発動する。それ以外はかなりの徹底した守備戦術で戦っている。

戦術を徹底的にやると、試合は上手くいきやすい。街クラブがバルサやエスパニョール相手にかなりの善戦をして時には得点を奪うことも少なくない。

しかし、大抵は個の能力の高いチームが戦術的に戦ってくるのだから、能力の高い方が試合には勝つ。

ノザワナも『戦術的に戦うこと』にのめり込んでいる時はかなりあった。

だけど、大切なのはそもそも『個の能力」を上げること。

『個の能力』の中には、トラップ、キック、ドリブル、フィジカル、の他にも、「知識」「状況把握」「知的解決方法」などの「個人戦術」も含まれる。(先程のはチーム戦術)

チーム戦術に重きを置かなくなると、選手達の『個の能力』の割合が多くなるため、選手達は難しい場面が増える。失敗も増える。相手チームのプレスにハマることも増える。けど、簡単に解決するチーム戦術を教えるよりも、

マークを外せる動きやタイミングを体で覚え、

状況を把握しておくことを習慣にし、

良いイメージの”選択肢”を増やし、

それを行うための、フェイント→1stタッチ→ドリブル→キックなどの技術を向上させる方が選手として間違いなく成長する。

僕も上辺の上手くいく”やり方”に目が行くことが多い。大切な本質がなんなのか、分かっているようで結果分かっていなかった、ということもよくある。

だからいつも上辺だけの簡単な”やり方”になっていないか、本当に大切な”本質”的でいるか、いつも意識してチェックしながらノザワナメソッドをアップデートしていってます!

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